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伝説の新馬戦を快勝した超大物エピファネイア

 今年も「伝説の新馬戦」から超大物が誕生した。アンライバルド、リーチザクラウン、ブエナビスタ、スリーロールスが1?4着となった08年、ローズキングダム、ヴィクトワールピサの09年のようなライバル対決ではなかったが、エピファネイア(牡、父シンボリクリスエス=栗東・角居)の決め手は衝撃的だった。

 スローペースの中団の内でじっと我慢。直線で福永騎手が外に持ち出してからゴーサインを出すと、1頭だけケタ違いの脚で3馬身突き抜けた。ほぼ馬なりでマークした上がり33秒5は2着以下と1秒も違った。

 これまでシンボリクリスエスは、ダート型のサクセスブロッケン、ランフォルセ、切れ味はあるが距離に不安があるサンカルロ、ストロングリターンなどの活躍馬を送り出してきた。しかしながらクラシックウイナーは輩出できていない。11年リーディングサイアー3位でも、何か物足りなさも感じさせていたが、ようやくクラシックの主役候補が登場した。

 母は日米オークスを制した名牝シーザリオ。初子トゥエルフスナイト(牡、父キングカメハメハ)は脚部不安のため1戦1勝で引退。2番子ヴァイオラ(牝、父キングカメハメハ)はデビュー前に調教中の故障が原因で死亡してしまった。自身もそうだったように、脚元の弱さがこの血統の弱点。そのため、脚元の丈夫さに定評があるシンボリクリスエスが選ばれて、エピフィネイアが誕生したのだ。

 この交配は大成功で、育成時から脚元の不安はなく、ノーザンファームでは「すべてにおいてトップクラスの馬。未完成な部分が多いが、仕上がったらどれだけ走るのか想像できない」とまで言われていた。日本競馬史の中で、米国のG?を勝っているのはシーザリオだけ。エピファネイアが新たな伝説をつくり上げる予感がする。

2012年10月26日