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ふるさと定期便

産地馬体検査時から特別だったローブティサージュ

 いよいよクラシック第1弾の桜花賞。指名馬が大舞台に上がることができただけでも、ファンは満足していることだろう。

 昨年、このコラムの前身「ふるさと定期便」5月12日号で「馬産地馬体検査リポート〜ノーザンファーム牝馬〜」を掲載した。そこで取り上げた8頭のなかの1頭がローブティサージュだった。当時の同馬に対してのコメントは「まるで古馬の男馬のような堂々とした立ち振る舞いで、写真撮影時も微動だにしない度胸の良さ。このタイプは大物に育つか、全く走らないかのどちらかのことが多い」というものだった。

 母プチノワールは未出走で、初産駒だった1歳上の半姉は未登録。母の父シングスピールはサドラーズウェルズ系でPOGに向かないとされている。父ウォーエンブレムは異能な種牡馬だが、その気性の難しさから順調に使えない産駒が多く、成績もダートに偏っている。事前ではもちろんノーマークの馬だった。

 だが産地馬体検査での“動き”は実に印象的だった。社台グループ育成馬が産地馬体検査を受けるのは安平町・ホルスタイン市場。練習はしているものの、馬運車に乗って輸送されるのはほぼ初めての経験。しかも全く知らない場所で仲間と離れ離れになり、検査が終わってからのマスコミ向け写真撮影では大勢のカメラマンに取り囲まれる。その不安感から大半の馬はイレ込んでしまうが、この馬だけは実に堂々として、写真でも誇らしげにポーズを決めていた。こんな馬を見るのはトゥザグローリー以来。1頭につき30秒も観察できない産地馬体検査受検馬のなかで、忘れられない存在だったのだ。

 一度調子を崩すと立て直すのが難しいウォーエンブレム産駒だということは承知しているが、桜花賞では初心を信じて、自分の指名馬と心中することにする。

2013年04月05日