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仕上がりの早さが目立つマツリダゴッホ産駒
2013年度POG戦略の第1弾として、まずは新種牡馬から考えてみたい。昨年のメイショウサムソンの不振は、奥手のステイヤーという特徴を考えれば想像できたことだが、期待の大きかったチチカステナンゴは予想外の大出遅れとなった。ダイワスカーレットを筆頭に社台グループの良血繁殖牝馬を集めながら、JRA2歳リーディング35位。2勝馬は4月13日のダイワブレイディが初めてで、仕上がりだけでなく成長力にも疑問が呈されている。
日本で実績のあるグレイソヴリン系×ノーザンダンサー系の配合、欧州での種牡馬実績、サンデーサイレンス系牝馬との交配と、失敗する要素は少ないと思われていただけに意外な結果だった。サンデーサイレンスの登場以後、日本競馬の形態が大きく変化している証拠なのかもしれない。
一方でブラックタイドはテイエムイナズマの活躍でJRA2歳リーディング17位。地方でもデイジーギャルなどが重賞を制した。サンデーサイレンス直子の種牡馬は、競走成績に関係なく成功するケースが多い。
今年の2歳新種牡馬には10頭のサンデーサイレンスの直子がいるが、産駒登録頭数が20頭以上なのはマツリダゴッホ(80頭)、スウィフトカレント(40頭)、ハイアーゲーム(39頭)の3頭。マツリダゴッホ産駒はハードに乗り込まれているマイネル軍団に多く、ビッグレッドファームに導入された新種牡馬コンデュイット産駒よりも仕上がりの良さが目立っている。
そのマツリダゴッホ産駒のイチ押しが社台F生産のヴァインドレッサーの11(牝)。460キロ台の均整が取れた馬体で、性格は牝馬厩舎で一番ヤンチャ。この気性がレースで前向きに出れば面白い。血統的にPOG人気は全くなさそうなだけに、大穴で狙ってみたい。
2013年04月26日
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