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三大種牡馬の血が集結した配合

 新種牡馬のヴィクトリー産駒が初白星を挙げた。18日新潟の新馬戦(芝1800m)で、ケンブリッジベスト(牡、母ケンアマツカゼ、栗東・森)が道中2番手から4角で先頭に立ち、そのまま粘り込んだ。

 ヴィクトリー産駒はJRAではケンブリッジベストが初出走で、幸先のいい1勝となった。地方では8月20日までに7頭がデビューし、28戦しているものの未勝利だった。ヴィクトリー自身は2歳11月の新馬戦(芝2000m)を勝ち、活躍はいずれも2000m以上のレース。ブライアンズタイム×トニービンという配合からもスタミナ色が濃く、早い時期の2歳戦にはあまり向いていなかったのかもしれない。

 ケンブリッジベストの母の父はマーベラスサンデーで、同馬はブライアンズタイム、トニービン、サンデーサイレンスという、近代日本馬産界の三大種牡馬の血を全て受け継いでいることになる。配合は何でも詰め込めばいいというものではないが、このケースは例が多くないだけに、POGとしても大きな魅力であることは間違いない。

 ヴィクトリーの初年度登録産駒は23頭。2年目は8頭に減少しており、3年目の交配頭数はわずか5頭と、社台スタリオンSにけい養されていながら、肌馬集めに苦労している。だが18日に行われた札幌記念は、1着がゴールドヘイロー産駒のトウケイヘイロー、2着がスターリングローズ産駒のアスカクリチャン、1番人気はローエングリン産駒のロゴタイプだったように、今はメジャー種牡馬とマイナー種牡馬の差が極めて小さくなっている。

 ブライアンズタイム産駒で皐月賞馬のヴィクトリーをマイナー扱いするのは失礼かもしれないが、初年度産駒から目立った活躍馬を輩出できれば一気に地位をばん回できる。今後は母ミステリー(牡)、母シュガーエンジェル(牝)、母ショウナンダウナー(牡)など社台グループ生産馬もJRAでデビューしてくるはず。その動向に注目したい。

2013年08月23日