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一番馬の評価を与えられていたキミノナハセンター

 昨秋の時点から社台ファームの一番馬として期待されていたのがキミノナハセンター(牡、父ディープインパクト、母グレイトサンライズ、美浦・藤沢和)。馴致の時からキビキビとした動きを見せて、ディープインパクト産駒の最大の特長である運動神経の良さが際立っていた。「さすがに1歳セレクトセールで1億5000万円の高値をつけただけのことはある」と育成担当者も絶賛していた。

 その期待馬が今春、能力以外の意外なところで注目を浴びることになった。テレビ番組の企画で、アイドルグループ乃木坂46の白石麻衣さんが名付け親となって一風変わった馬名がつけられたことで、競馬ファン以外も巻き込んでにぎわった。

 個人的に乃木坂46はほとんど知らないが、「キミノナハ」には違和感はなかった。アカネテンリュウと同期(1966年生)だったニューキミノナハのイメージがあるからだ。5歳時に鳴尾記念、ハリウッドターフクラブ賞と2つの重賞を制覇。ハリウッドTC賞ではスピードシンボリ、リキエイカン、スピーデーワンダーら強豪を破っている。両重賞は不良、重だったことで「道悪の鬼」としても有名だった。命名の由来ははっきりしていないが、映画「君の名は」のテレビリメーク版が66〜67年に放送されていたことが関係しているのかもしれない。

 そのキミノナハセンターが10月5日の東京・未勝利戦で勝ち上がった。スタートで出遅れて、道中は馬群に包まれる厳しい展開だったが、バテずに伸びて差し切った。稍重だったが、函館のデビュー戦より5秒も時計を短縮。ニューキミノナハと血統は全く関係ないが、重馬場はうまそうだ。まだ馬体に幼さは残るものの、かなりの将来性を感じさせるレースだった。

 牧場時代からの期待通りにこのまま強いレースを続けていけば、馬名の違和感など誰も感じなくなっていくに違いない。アイドルファンが競馬に興味を持ってくれるのなら、それはそれで喜ばしいことだ。

2013年10月11日