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名馬ダンシングブレーヴの父系をつなぐバンドワゴン

 2014年のクラシックを占うと、牡馬戦線は現時点ではバンドワゴン(父ホワイトマズル、母ピラミマ、石坂)が一歩リードしているように思える。首が高く、決してスマートな走り方ではないが、新馬戦はトゥザワールドに6馬身差、エリカ賞ではヴォルシェーブに5馬身差と、評判馬相手に圧倒的なパフォーマンスを見せつけた。カブラヤオー、ミホノブルボン、セイウンスカイのような力強くバテない逃げ脚は大きな魅力だ。

 ノーザンファームの生産馬だが、POGではほとんど注目されていなかった。セレクトセール当歳での取引価格1200万円はノーザンF生産の牡馬では下から3番目の価格。母のピラミマは2戦してともに15着の大敗。初子のナンヨーカノン(牝、父フジキセキ)が現役で2勝を挙げているが、初勝利は3歳7月だった。

 ホワイトマズルは時として大物を輩出するが、奥手の印象が強い。また、現役時に吉田照哉氏名義で走っていたため、社台ファーム生産馬が多く、活躍馬の大半も社台F。それだけにますますノーマークになっていた。今見ても馬体は素晴らしいだけに、血統的な固定観念に縛られるのは良くないことを、この馬に思い知らされた。

 一時期、欧州で種牡馬としても大ブレークしたダンシングブレーヴだが、成功前に日本へ売却。代表産駒のコマンダーインチーフ、ホワイトマズルも日本に来たため、欧州ではその父系がほぼ途絶えている。日本ではキングヘイロー〜ローレルゲレイロがこの父系を守っているが、コマンダーインチーフ系は大物の後継馬がおらず、ホワイトマズル〜アサクサキングスも厳しい状況にある。欧州の歴史的名馬の父系を残していくことは日本に課せられた責務だけに、バンドワゴンの今後の活躍を期待したい。

2014年01月10日