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中山の変化によりディープ産駒は戦略の見直しが必要
若葉S、スプリングSが終了して、皐月賞出走予定馬がほぼ出そろった。優先出走権を獲得した8頭と、賞金1350万円以上で出走意思を見せている6頭の14頭中、リーディングサイアー首位を独走するディープインパクト産駒はアデイインザライフ、トーセンスターダムの2頭だけとなった。
POGでも人気が集中しているディープインパクト産駒の牡馬。POGで大きな意味を持つ皐月賞出走が少なくなった理由は、改修された中山競馬場の馬場によるところが大きい。例年よりも1秒程度時計がかかる馬場となり、特徴である切れ味を生かし切れなくなったのだ。
出走枠を確定している2頭にしても、トーセンスターダムは中山未出走。皐月賞の最有力候補に挙げられているが、馬場の克服が大きな鍵となる。アデイインザライフは3戦全てが中山だが、母系を強く受け継いだ540キロ台の馬体はディープインパクト産駒としてはかなり特異。パワー型で中山の馬場を苦にしていないが、産駒特有の切れ味はやや不足している。
厩舎サイドから「ソフトな馬場を」との要望で改修されたというこの馬場は、おそらく今秋以降も続くことになるだろう。そうなると今年のPOG戦略も大きく見直さなければならない。POGの賞金を上積みする12、1、3、4月に中山開催が集中している今の日程だと、少なくとも関東入厩のディープインパクト産駒は狙いが下がる。関西馬にしても、牡馬は皐月賞を計算に入れにくくなる。ネオユニヴァース、ハーツクライ産駒などが急浮上しそうだ。
桜花賞も出走予定は1頭とはいえ、大本命が予想されるハープスター。産駒デビュー以来、桜花賞は3連勝中なのだから、牝馬は引き続き関西入厩のディープインパクト産駒を狙っていくべきだろう。
2014年03月28日
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