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朝日杯FSの阪神変わりを味方につけるアッシュゴールド

 阪神JFのコートシャルマンは完敗だった。原因ははっきりしないが、自身のPOG指名馬ということで冷静な分析ができていなかったことは否定できない。どうしても指名馬は過大評価しがちになってしまう。馬券とPOGは切り離して考えることが大切だと改めて痛感した。

 今週の朝日杯FSにも指名馬アッシュゴールドが出走する。一昨年のロゴタイプを除くと、勝ち馬のクラシックとの関係性が薄いレースだが、今年から阪神に変わったことでデータは大きく変わってくるはず。応援したい気持ちはもちろん大きい。

 サンデーサイレンス系は中山を苦手にしているが、阪神の外回りは得意中の得意。デイリー杯2歳Sのパドックでは、この血統らしい気性の激しさを見せてきた。デビュー当時はやけにおとなしかったが、ようやく走る気が出てきた印象。その前走でほぼ同じ位置にいたナヴィオンに1馬身半差をつけている。

 ブライトエンブレムは休み明けがハンデで、中山なら本命だったクラリティスカイも切れ味勝負には多少の不安がある。ディープインパクト産駒ダノンプラチナも怖いが、2勝はともに左回り。いずれも絶対的な存在ではない。POGを抜きに冷静に考えても、アッシュゴールドが勝つ確率はかなりある。

 アッシュゴールドがPOGで人気を集めたのは、オルフェーヴルの全弟という血統的な背景が大きいが、吉田照哉氏、岡田繁幸氏という生産界の2大巨頭が絶賛したことも大きく影響している。それだけではなく、社台ファーム牡馬育成主任の東礼治朗さんも「育成馬の牡馬の目玉」と公言していた。数多くの歴史的名馬を見てきた達人たちが絶賛していることからも将来性の点では間違いないものがある。馬券もアッシュゴールドから勝負してみたくなってきた。

2014年12月19日