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存在価値を増すハービンジャー

 今年もディープインパクトが圧巻の成績を残した2歳戦だったが、健闘が目立ったのは新種牡馬ハービンジャーだった。JRAで82頭が出走し、19頭が勝ち上がり21勝。ファーストシーズンリーディングは断トツの首位で、2歳リーディングでも5位に食い込んだ。

 なかなか2勝目を挙げる産駒がいなかったことが話題になったが、12月になってトーセンバジルが葉牡丹賞、ベルーフがエリカ賞を勝ち、着々と勝ち星を積み上げてきている。

 ハービンジャー自身、デビューは3歳4月と遅く、本格化したのは4歳。全6勝中5勝が2400m以上だったため、当初は「2歳戦から活躍するタイプではない。長い目で見てほしい」と社台ファーム・吉田照哉代表は話していたが、育成が進むにつれて「化骨が早く、脚元がしっかりとしているので、強い調教についてくる。思っていたよりもはるかに仕上がりが早い」(社台ファーム・東礼治朗調教主任)と評価が変わってきていた。

 もちろん3歳になって大きく変わっていく産駒が多いことが予想されるし、洋芝の北海道シリーズで3割近い勝率を残したようにタフな馬場を得意にしているため、ディープインパクト産駒との棲み分けがはっきりとしている。春の中山開催が14年同様にタフな馬場状態になれば、皐月賞では主役の座を奪い取るかもしれない。

 ハービンジャー産駒の勝ち馬19頭の母馬は、すべて内国産繁殖牝馬だった。ディープインパクト産駒勝ち馬の半数以上が輸入繁殖牝馬だったのとは対照的だ。しかもその19頭中、母の父がサンデーサイレンス系種牡馬だったのが17頭。残りの2頭もサンデーサイレンスの血が入っている繁殖牝馬で、すべて同系との配合だった。

 今春はジェンティルドンナとの配合の話もある。馬産地で増殖を続けるサンデーサイレンス系繁殖牝馬の受け皿として、その存在価値は増す一方。ディープインパクト時代の到来に待ったをかける存在は、この馬しかいないのではないかと感じさせるデビュー年の活躍だった。

2015年01月03日