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とらえどころがないマンハッタンカフェ産駒

 フィリーズレビューで桜花賞トライアルが終了し、桜花賞の出走予定馬がほぼ出そろった。ショウナンアデラの故障こそ残念だが、ルージュバック、クイーンズリング、キャットコインと無敗馬3頭に加えて、ココロノアイ、テンダリーヴォイスなどひと癖ある馬もおり、史上空前の激戦になりそうだ。

 その主役のうちの2頭、ルージュバックとクイーンズリングは、ともに父がマンハッタンカフェだ。2009年リーディングサイアーで当然名種牡馬なのだが、馬産地での評価は微妙なものがある。産駒頭数はそろっているのに10年以降はいずれもリーディング5位以下で、現4、5歳世代には重賞勝ち馬がいない成績もあるが、産駒の特徴がつかみづらい点が、生産者を困惑させている。

 自身は典型的な奥手のステイヤーだったが、産駒には早熟だったオリエンタルロック、スプリンターのガルボ、ジョーカプチーノ、ダートのエーシンモアオバー、グレープブランデーなど様々なタイプが出ている。脚質も同様にばらつきがある。

 母馬のいいところを引き出すタイプと見ることができないではないが、活躍馬の母馬を見ても、文句なしの名牝は少ない。産駒にどのような育成を行えばベストなのか、9世代がデビューしていても、育成者は戸惑っている。

 ルージュバックの母ジンジャーパンチはG?6勝の米古牝馬チャンピオンという名牝だが、初子ジンジャーミストが未勝利、2番子マミーテイラーが1勝と不振だったこともあり、ルージュバックの牧場時代はそれほど期待の大きな存在ではなかった。キャロットファームでの募集も満口になったのは、入厩直前で動きが目立ってきた2歳7月だった。

 クイーンズリングも牧場時代は目立たない存在。母は1勝馬で、5月25日の遅生まれ。社台ファーム生産の同じマンハッタンカフェ牝馬では、クイーンC6着のシングウィズジョイやモアニケアラの方が、育成担当者の評価は明らかに高かった。

 意外性にあふれるマンハッタンカフェ産駒が、初年度産駒レッドディザイア(秋華賞)以来となる3冠レース制覇なるか、馬産地も注目している。

2015年03月20日