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エアグルーヴの13はまさにPOGの象徴

 3月末から4月にかけて、馬産地では2歳馬の写真撮影会が行われた。POG専門本、競馬雑誌、各スポーツ紙などがこぞってPOG企画を行っているため、個別取材では牧場側の負担が大きくなることで、合同写真撮影会という形で実施されている。

 報道陣にもっとも注目を集めたのは、2日に行われたノーザンファーム空港の撮影会に登場した「エアグルーヴの13」(牡、父キングカメハメハ)だろう。偉大な母エアグルーヴはこの馬を出産した直後に死亡。初産駒アドマイヤグルーヴから、POGでは常に圧倒的な人気を集めてきたエアグルーヴ産駒だが、忘れ形見には母、兄姉たちへの思いも込められて、その期待度は半端ではない。

 ノーザンファーム関係者がいまでも悔しそうに話をしてくれるのは、エアグルーヴの3番子で、初の牡馬産駒のサムライハート(父サンデーサイレンス)に関してだ。同期にはディープインパクトもいたが、育成時の両馬の評価は天と地ほどの違いがあった。サムライハートを「ノーザンファーム史上最高の馬」とまで評していた人もいた。

 サムライハートはデビュー戦を快勝したが、2戦目のエリカ賞のレース中に骨折してクラシック出走はならず、3歳秋に復帰後連勝したが、再び故障。競走ではその素質を生かすことができないまま種牡馬入りした。エアグルーヴ牡馬産駒では7、8番子フォゲッタブル(父ダンスインザダーク)、ルーラーシップ(父キングカメハメハ)が結果を出したが、牡馬育成スタッフにはまだサムライハートでの悔しさが解消し切れていない。

 エアグルーヴの13は「サムライハートに似た雰囲気を持っており、他馬を圧する威圧感がある」と育成者が評価している。脚元にもまったく不安はなく、仕上がりは12月デビューだった全兄ルーラーシップよりも早く、秋デビューも期待できる。POGでは激しい争奪戦になりそうだが、ノーザンファームの夢を背負った渾身の1頭だけに、POGの象徴としてぜひ指名してみたい。

2015年04月10日